英検準2級プラスは、準2級と2級の間に2025年度から加わった級です。推奨目安は「高校上級程度」で、合格基準スコアは英検CSEスコアで1829、CEFRではA2にあたります。2026年度第3回の個人申込は10月30日から12月14日まで、一次試験は2027年1月24日(日)です。

英検準2級プラスとはどんな級?
準2級と2級の間にある大きな差を埋めるために新設された級です。英検協会の受験者データでは、5級から準2級までは各級の合格におよそ1年なのに対し、準2級から2級までは2年近くかかっていました(英検協会の準2級プラス特設サイト)。
扱うのは「身近な社会的な話題」です。準2級の日常的な話題より抽象度が上がり、語彙や文の構造は2級より負担を軽くしてある、というのが協会の説明です。準2級プラスができたことで、既存の級の出題範囲や難易度は変わっていません。
英検準2級プラスのレベルと難易度は?
難易度は準2級と2級のほぼ中間です。合格基準スコアは1829で、準2級の1728と2級の1980の間にあり、CEFRではA2の範囲(1700〜1949)に入ります。
| 項目 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|---|
| 推奨目安 | 高校中級程度 | 高校上級程度 | 高校卒業程度 |
| 合格基準スコア | 1728 | 1829 | 1980 |
| ライティング | Eメール、英作文 | 要約、英作文 | 要約、英作文 |
| リーディングとライティングの時間 | 80分 | 85分 | 85分 |
見落とされがちなのがライティングです。準2級プラスでは、2級と同じく英文の要約が出ます。準2級から2級に上がるときの大きな壁の一つがこの要約なので、準2級プラスで要約に慣れておく意味は大きいと私は考えています。
試験の内容は?
一次試験はリーディングとライティングが85分、リスニングが約25分、二次試験は約7分の面接です。問題数は、リーディング31問、ライティング2問、リスニング30問です。
| 技能 | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充、長文の語句空所補充、長文の内容一致選択 | 17、6、8 |
| ライティング | 英文要約、英作文(意見を述べる) | 1、1 |
| リスニング | 会話の内容一致選択、文の内容一致選択(放送は1回) | 15、15 |
| 面接 | 55語程度の音読、文章とイラストについての質問、意見を問う質問 | 計5 |
面接では、3コマのイラストの展開を説明する問題が出ます。協会が挙げている過去の題材には「動画配信サービス」「ドッグセラピー」があります(準2級プラスの試験内容)。
要約問題にはどう取り組めばいい?
要約は、文章を短く写す作業ではなく、要点を自分の言葉で言い直す作業です。段落ごとの中心を一文にし、それを接続の言葉でつなぐ、という手順で練習すると安定します。
- 段落ごとに、筆者がいちばん言いたい一文に下線を引きます。
- 具体例や数字は思い切って削り、要点だけを残します。
- 本文の表現をそのまま使わず、別の単語や文の形に言い換えます。
- 「However」「As a result」のような言葉で、段落どうしの関係がわかるようにつなぎます。
最初のうちは、日本語で要点を3行に書いてから英語にしても構いません。慣れてきたら、日本語を挟まずに英語でまとめる練習に切り替えてください。
面接はどんな流れで進む?
入室して面接カードを渡し、氏名と受験級の確認とあいさつをしたあと、文章と3コマのイラストが印刷された問題カードを受け取ります。20秒の黙読のあと音読し、質問はNo.1からNo.4まで4つです。
イラストの展開説明(No.2)の前には、20秒の考える時間があります。その後は問題カードを裏返し、カードを見ずに自分の意見を答えます。協会の説明では、質問が聞き取れなかったときに自然な流れで聞き返すのは減点の対象になりませんが、不自然な聞き返しや、くり返しの聞き返しは減点の対象になります。わからなければ、一度だけ「Could you say that again, please?」と落ち着いて頼みましょう。
準2級プラスは受けるべき?2級に直接挑むべき?
準2級に余裕を持って受かった人は2級へ、ぎりぎりだった人や2級の要約が壁になっている人は準2級プラスへ、というのが私のすすめです。判断には、準2級の成績表にある技能別のスコアが役に立ちます。
英検協会は、2級以下の級では各技能で6割程度正解した受験者の多くが合格している、としています(2016年度第1回のデータ)。英検CSEスコアは、問題数に関係なく4技能に均等に配分されるので、問題数の少ないライティングも、31問あるリーディングと同じ重みを持ちます。2級の過去問を解いて、どれかの技能が6割に届かないなら、準2級プラスで一段挟むほうが、結果的に早く2級にたどり着くはずです。「準2級プラスは意味ない」という声も聞きますが、2級までの距離を測る中間地点として使えば意味は十分にあります。高校入試や大学入試での扱いは学校ごとに違うので、志望校の募集要項で必ず確認してください。
2026年度第3回の日程は?
2026年度第3回(従来型・本会場)の個人申込は、2026年10月30日(金)から12月14日(月)までです。一次試験は2027年1月24日(日)に行われます。
| 項目 | 日程(2026年10月時点) |
|---|---|
| 申込期間 | 2026年10月30日(金)〜12月14日(月) |
| 一次試験 | 2027年1月24日(日) |
| 一次試験のウェブ合否公開 | 2027年2月15日(月) |
| 二次試験 | A日程2月28日(日)、B日程3月7日(日) |
| 検定料(本会場) | 8,600円 |
コンビニ申込と、ネット申込のコンビニ・郵便局支払いは12月11日(金)が締切です。二次試験は、21歳以上がA日程、20歳以下がB日程です(英検協会の個人申込の案内)。決まった日に受けられない人は、テストセンターで原則毎週土日に実施している英検S-CBTでも準2級プラスを受験できます。
なお、2026年度第2回の一次試験(10月4日)に合格した人の二次試験は、A日程が11月8日(日)、B日程が11月15日(日)です。
6〜8週間でどう準備する?
公式サイトの過去問で今の位置を測り、弱い技能に時間を寄せるのが基本です。8週間あれば、次の順番で無理なく進められます。
- 1週目:公式サイトの過去問を1回分、時間を計って解き、技能ごとの正答率を出します。
- 2〜5週目:毎日の単語に加えて、週2回は要約と英作文を書きます。要約は、段落ごとの要点を一文にまとめる練習から始めます。
- 6〜7週目:リスニングは放送1回のつもりで、聞き直さずに解きます。面接は音読と、イラストの展開説明を声に出して練習します。
- 8週目:もう1回分の過去問で、本番と同じ時間配分を確かめます。
よくある質問
準2級プラスはいつからありますか?
2025年度から実施されています。コンピューターで受ける英検S-CBTでも、2025年6月実施分から受験できるようになりました。
準2級プラスのCEFRは?
合格基準スコアの1829は、CEFRのA2の範囲です。成績表に表示されるCEFRは、スコアによってA1かA2になります。各級とCEFRの関係はCEFRのレベルと英検・TOEICの対応に一覧でまとめました。
要約問題はどのように採点されますか?
協会によると、内容、構成、語彙、文法の4つの観点で、それぞれ0〜4点の5段階で評価され、満点は16点です。要点が抜けていないか、文のつながりが自然かも見られます。
検定料はいくらですか?
2026年度は、本会場で受ける個人申込の場合8,600円です。
試験の形式に慣れるには、公式の過去問がいちばんです。
Qlangoでは、英語を日本語から学べます。コースはCEFRのA1からC2までレベル別に分かれていて、短いレッスンを毎日続けるうちに使える単語と表現が増えていき、覚えた単語は忘れかけた頃に復習として戻ってきます。単語を覚え続けるこつは英単語の覚え方の記事に、大人になってからの学び直しは大人の英語学習の記事に書きました。



