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英単語の覚え方:書くより「忘れる直前に思い出す」

英単語の覚え方を見直したい人へ。ノートに何度も書く方法が効きにくい理由、忘れる直前に思い出す間隔反復のやり方、思い出すためのノートの作り方、マンションやコンセントなど和製英語の落とし穴、1日15分の具体的な手順を紹介します。

著者: Qlango公開日: 7分で読めます

英単語の覚え方:Rememberは「覚える」という意味

英単語の覚え方として、日本の学校でいちばん熱心に勧められてきたのは、おそらく「ノートに10回書く」です。手は疲れるのに、翌週の小テストでは思い出せない。あの経験は、記憶力が悪いせいではありません。やり方が、記憶の仕組みと少しずれていただけです。

覚えるために必要なのは、書く回数ではなく思い出す回数です。それも、忘れかけたころに思い出すのがいちばん効きます。単語を見て意味を言う、意味から英語を言う、音を聞いて綴りを書く。この思い出す作業を、翌日、3日後、1週間後と間隔を広げながら繰り返します。間隔反復と呼ばれるこのやり方は、記憶の研究では百年以上前から知られている原則です。

ひと目でわかる英語:English。1日15分、新しい単語は10個まで。1日10語でも300日続ければ3,000語です。復習は翌日、3日後、1週間後と間隔を広げ、忘れかけたころに思い出します。カタカナ語は大きな貯金ですが、和製英語が混じっています

英単語の覚え方でよくある遠回り

何度も書く

書くことには意味があります。綴りを確かめるには、一度か二度書くのが確実です。問題は10回目のほうで、3回目あたりから頭はほとんど働いていません。手が覚えるのは文字の形で、意味と音のつながりではないのです。

単語集を1ページ目から順に

アルファベット順の単語集で勉強すると、最初に出てくるabandon(見捨てる)だけがやけに詳しくなる、という冗談があります。やり直すたびに1ページ目に戻るので、同じ場所ばかり復習することになるからです。復習は、ページの順ではなく、忘れかけた単語の順にするのが本来の形です。

1語に1つの訳

getは「得る」、runは「走る」。こうして1対1で覚えると、「run a company(会社を経営する)」や「get to the station(駅に着く)」で手が止まります。よく使う単語ほど意味の幅が広いので、訳語を一つだけ覚えるのは危険です。

目で見るだけ

音を聞かずに覚えた単語は、頭の中ではカタカナで保存されます。読めば分かるのに、聞くと分からない単語が多い人は、たいていこの覚え方をしてきています。

忘れる直前に思い出す:間隔反復の使い方

忘却曲線という言葉を聞いたことがあるかもしれません。新しく覚えたことは、何もしなければ最初の数日で急速に忘れていきます。ところが、忘れかけたところで一度思い出すと、次に忘れるまでの期間が長くなります。これを何度か繰り返すと、単語は長く残るようになります。

復習の間隔は、おおよそ次のように広げていくのが目安です。

復習 タイミング
1回目 覚えた日の夜
2回目 翌日
3回目 3日後
4回目 1週間後
5回目 2〜3週間後
6回目 1〜2か月後

思い出せなかった単語は、間隔を最初に戻します。紙の単語カードでも、箱を何段かに分けて、思い出せたら次の箱へ、忘れていたら最初の箱へ、と移していけば同じことができます。ただ、管理は正直に言って面倒です。数百語を超えたあたりで、たいていの人は箱の整理に疲れてしまいます。

Qlangoは、この管理を引き受けてくれます。覚えた単語は忘れそうになる直前に復習として戻ってきますし、答え方も、4つから選ぶ、文を組み立てる、自分で書く、ペアを探す、といくつもの形があります。選択肢を見れば分かる単語と、自分で書ける単語は別物なので、同じ単語に違う答え方で何度も出会うことには意味があります。聞いて書くディクテーションもあり、Wordleや、友達や他の学習者と対戦するWord Duelで遊びながら復習することもできます。英語のコースは日本語から学べ、A1からC2まであります。ほかの言語とレベルは対応言語の一覧で確認できます。

カタカナ語は味方にも敵にもなる

日本語には英語から来たカタカナ語が大量にあり、これは大きな貯金です。computer、table、coffeeを今から覚える必要はありません。ただし、意味がずれている言葉と、日本で作られた和製英語が混じっています。代表的なものを挙げます。

カタカナ語 英語ではこう言う 落とし穴
マンション apartment(英:flat) mansionは大邸宅
コンセント outlet(英:socket) consentは「同意」
ノートパソコン laptop notebookは普通、紙のノート
クレーム complaint claimは「主張する、請求する」
サラリーマン office worker 英語では一般的な言い方ではない
ガソリンスタンド gas station(英:petrol station) standとは言わない
ペットボトル plastic bottle PETは素材の名前
フライドポテト fries(英:chips) イギリスのcrispsはポテトチップス
シャープペンシル mechanical pencil sharp pencilは「とがった鉛筆」
テンションが高い excited, energetic tensionは「緊張」

カタカナ語は、発音の面でも罠になります。単語集の英語の下にカタカナで読み方を書き込むのは、今日からやめてください。カタカナで書いた瞬間、strikeは「ストライク」の5拍で記憶されます。読み方は音声で確かめ、口で覚えるものです。

ノートを使うなら、写すノートより隠すノート

ノートそのものが悪いわけではありません。使い方を「写す」から「隠す」に変えればいいのです。

ページを縦に二つに折り、左に英語、右に日本語の意味を書きます。書くのは一度だけ。そのかわり毎日、右側を折って隠し、英語を見て意味を言います。次の日は左側を隠して、日本語から英語を言います。言えなかった単語には小さく印をつけ、印が三つたまった単語は、例文と一緒に新しいページに書き直します。こうするとノートは、自分の苦手な単語だけが集まった一冊に育っていきます。

中学生や高校生の定期テストなら、前の晩の一夜漬けでも点は取れるかもしれません。ただ、一夜漬けで入れた単語は、テストが終わると驚くほど早く消えていきます。大人の語彙は試験の翌日にこそ使うものなので、少しずつ何度も思い出すやり方のほうが、結局は割に合います。

単語は単語だけで覚えない

単語は、一緒に使われる言葉とセットで覚えると、使える形で残ります。「決める」はmake a decision、「シャワーを浴びる」はtake a shower、「風邪をひく」はcatch a cold。動詞と名詞の組み合わせは日本語と一致しないことが多く、ここを間違えると、意味は通じても不自然に聞こえます。

英単語は組み合わせで覚える:make a decisionは「決める」、take a showerは「シャワーを浴びる」、catch a coldは「風邪をひく」、run a companyは「会社を経営する」、get to the stationは「駅に着く」

例文は自分の生活に寄せてください。教科書の「Tom has a sister.」より、「My sister lives in Fukuoka.」のほうが覚えやすいのは当然です。自分に関係のある文は、思い出すきっかけが日常の中にいくつもあるからです。

派生語もまとめて覚えると効率が上がります。decideとdecision、succeedとsuccessとsuccessful。一つ覚えるつもりで、いくつも手に入ります。

1日15分の手順

  1. 5分:復習。 前日までの単語のうち、今日戻ってきたものだけを確認します。思い出せなかったものには印をつけます。
  2. 5分:新しい単語を10個。 必ず音を聞き、例文と一緒に見ます。10個を超えると、翌日からの復習が重くなりすぎます。
  3. 3分:自分の文を作る。 新しい単語のうち2つを使って、自分のことを言う文を声に出します。
  4. 2分:書いて確かめる。 音を聞いて綴りを書きます。「書く」が出てくるのは、ここが初めてです。

1日10語でも、300日続ければ3,000語です。実際には中学や高校で一度見た単語も多く、そうした単語は新しい単語よりずっと早く戻ってきます。英検®やTOEIC®の単語集は、その試験を受けると決めてから使えば十分です。試験の予定がないなら、仕事や趣味で自分が実際に使う単語を優先してください。

どのレベルから始めるか決まっていない人は英語の独学を何から始めるかの記事を、覚えた単語を会話で使う練習は英会話の独学の記事を読んでみてください。仕事が忙しくて15分も取れないという人には、社会人の英語学び直しの記事に書いた時間の見つけ方が役に立つはずです。

今日はノートを閉じて、昨日覚えたはずの単語を五つ、何も見ずに思い出すところから始めてみてください。出てこなかった単語こそ、今日いちばん覚えやすい単語です。その先の「忘れかけ」の管理は、Qlangoで英語のコースを日本語から始めれば、アプリに任せられます。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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