接客英語は、丁寧すぎる長い文より、短くて感じのいい決まり文句をいくつ持っているかで決まります。「Please wait.」を「Just a moment, please.」に変えるだけで、同じ内容でも印象はかなり変わります。レジ、飲食店、アパレルと免税、ホテルの場面ごとに、そのまま使える言い方を集めました。
日本政府観光局(JNTO)によると、2025年の訪日外客数は4,268万3,301人で過去最多、アメリカからだけで330万人を超えました(JNTOの訪日外客統計)。英語圏以外のお客様とも、英語が共通の言葉になる場面は少なくありません。

接客英語はどこまで丁寧にすればいい?
英語の丁寧さは、敬語の形より、「please」や「Would you like ...?」のような言い方と、声のトーンで伝わります。教科書どおりの短い文が、かえって命令口調に聞こえることもあるので注意しましょう。
| つい言いがちな英語 | 自然な言い方 | 意味 |
|---|---|---|
| Please wait. | Just a moment, please. | 少々お待ちください |
| What do you want? | What can I get you? | 何になさいますか |
| Take out? | For here or to go? | 店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか |
| Point card? | Do you have a rewards card? | ポイントカードはお持ちですか |
| Sorry for waiting. | Thanks for waiting. | お待たせしました |
「ポイントカード」は和製英語なので、そのままでは通じにくい言葉です。「Sorry for waiting.」は「(自分が)待っていてごめんなさい」という意味に聞こえるので、謝るなら「Sorry to keep you waiting.」と言います。
レジで使う接客英語は?
レジでは、袋、支払い方法、レシートの3つを聞き、金額をはっきり伝えられれば十分です。数字は聞き間違いが起きやすいので、言いながらレジの表示を指すと確実です。
- Do you need a bag?(袋はご利用ですか)
- How would you like to pay?(お支払い方法はいかがなさいますか)
- Please tap your card here.(こちらにカードをタッチしてください)
- Would you like a receipt?(レシートはご入用ですか)
- Here's your change.(お釣りです)
- Have a nice day.(ありがとうございました)
1,280円なら「one thousand two hundred eighty yen」です。英語には「万」がないので、1万円はten thousand yen、3万5千円はthirty-five thousand yenになります。ここは一度紙に書いて練習しておく価値があります。

飲食店で使える接客英語は?
飲食店では、人数を聞く、席に案内する、注文を取る、会計を案内する、の4つが流れの基本です。アレルギーの確認も、今は欠かせない一言です。
| 場面 | 英語 |
|---|---|
| 人数を聞く | How many in your group? |
| 案内する | Right this way. |
| メニュー | Here's the menu. This one is in English. |
| 注文を取る | Are you ready to order? |
| アレルギー | Do you have any food allergies? |
| 品切れ | Sorry, we're out of that today. |
| 料理を出す | Here you go. Enjoy your meal. |
| 会計 | You can pay at the register. |
「ラストオーダー」も伝わりにくいことがあるので、「The kitchen closes at 10.」のように時間で伝えるほうが確実です。
アパレルと免税で使える英語は?
アパレルでは、最初の声かけを軽くするのがこつです。「May I help you?」と正面から聞くより、「Let me know if you need anything.」と言って少し離れるほうが、お客様も気楽に見て回れます。
- Are you looking for anything in particular?(何かお探しですか)
- Would you like to try it on? The fitting room is over there.(ご試着なさいますか。試着室はあちらです)
- We have it in black and navy.(黒と紺がございます)
- Sorry, that's the last one.(申し訳ありません、そちらが最後の一点です)
免税手続きは、2026年11月1日から新しいリファンド方式に変わります。国税庁の案内では、免税店でも税込価格で販売し、お客様が購入日から90日以内の出国時に税関の確認を受けたあと、消費税相当額を返金します。購入の下限は税抜5,000円です(国税庁の案内)。説明には次の3文が使えます。
- May I see your passport, please?(パスポートを拝見できますか)
- You'll pay the price including tax today.(本日は税込価格でお支払いいただきます)
- Please take these items with you when you leave Japan. After customs checks them, we'll refund the tax.(商品は出国時に必ずお持ちください。税関の確認後に税金をお返しします)



